これからの動画に求められるもの

動画ビジネスに関しては、映像制作会社はビジネス市場においてはあくまでも高画質、ハイクオリティーの編集を求められてきました。逆にYouTubeをプラットフォームとしたいわゆるYouTubeバーは、画質は別としても、アイディアを駆使して、知名度がなくとも広告収入をアクセス数によって稼ぐことを目的にしてきました。
しかしながら、これからは動画ビジネスはさらに大きな変化を遂げていくと考えられます。
まず、ビジネス市場における動画活用方法です。企業が商品やサービスを訴求する際にこれまでは文章や静止画によってウェブ上や埋め込みのSNSで訴求を行ってきました。しかしながら、そこに動画が欠かせない存在になっています。そしてその動画を制作するのもプロフェッショナルではなく、企業のスタッフが行ったり、普段はYouTubeで活躍しているようなクリエイターがアイディアを提案している構図が出来上がりつつあります。実際に、ビジネスにおいて動画で訴求を行う事は非常に有効であり、ユーザのオンラインの体験を促進するためには欠かせないものとなっています。
こう考えたときに、従来の映像制作会社に求められる役割も大きく変わってくるでしょう。もちろん、資金に余裕がある企業であれば定期的にハイクオリティーの企業紹介動画を制作したり、テレビシーエムを制作するための莫大な資金を投入することもあるかもしれませんが、間違いなくその市場はしぼんでいくと考えられます。
むしろ、4K 、8Kといった高画質の動画よりもいかにユーザとつながることができる動画が制作できるか、そしてその動画を広めるためのインフルエンサーと結びつくことができるかが大きなポイントになるのです。
ですから映像制作会社としても、今後は動画の提案だけではなくどのように動画そのものを多くの方々に見てもらうことができるかといったところまでパッケージで提案することができなければ、自分たちの立ち位置がどんどん少なくなってしまいます。
ですから、まずは自分たちの得意分野、不利な分野をあからさまにし、場合によっては外部の力も借りながらクライアントに提案できる姿に自社を変える事は今後生き残っていくために大きなポイントになっていくでしょう。大きな資産を投じて、高精細の映像を撮影したり、編集するためのスタジオをつくるよりもこちらに投資を配分した方が長期的にはメリットがあるかもしれません。